いわき市における保育所整備の具体策について(答申)
平成 18 年 2 月 10 日
目
次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P1
1 公立保育所の民営化・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P2
(1) 民営化対象施設の選定
(2) 民営化の方法
(3) 具体的な民営化対象施設
2 公立保育所の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P6
(1) 整備する保育所の選定
(2) 整備する保育所の優先順位
(3) 年次計画(例)
はじめに
少子化がますます進行している現在、いわき市においても、出生数が減少 傾向にある中で、核家族化の進行や就労形態の多様化等により、保育所に対 する需要は増大しており、また保育ニーズも多様化しております。
現在、いわき市には42か所の公立保育所がありますが、多くの施設で老朽 化が進んでいることから、保育環境の向上を図るため、計画的な整備が必要 となっており、また、特別保育事業等、保育サービスの充実が求められてい るところであります。
そのような状況を踏まえ、「新・いわき市子育て支援計画」において、「保 育所の整備」及び「保育所のあり方についての検討」が位置づけられたこと から、平成 16 年度、本分科会は、「いわき市における保育所整備のあり方に ついて」の諮問を受け、「保育所の適正配置」、「民間活力の活用」及び「保育 所と幼稚園の連携」の3つの視点から答申をしたところであります。
また、今回、市が保育所整備の具体的な計画を策定する必要があることか ら、その対象施設を選定するに当たり、本分科会に対して「いわき市におけ る保育所整備の具体策について」の諮問がなされたことから、「公立保育所の 民営化」及び「公立保育所の整備」について、具体的な対象施設の選定等を 延べ4回にわたり検討を重ね、意見をまとめました。
1
公立保育所の民営化
公立保育所の民営化の実施に当たっては、次の考えにより実施することが 望ましいと考える。
( 1) 民営化対象施設の選定 ① 対象施設
原則として都市部にある保育所は全て民営化するものとするが、その うち、当面、現状のまま移譲できる保育所(特段の補修を必要としない 保育所)を優先して移譲を進める。
※ 1 都市部とは、旧市部及び四倉・好間地区をいう。
※ 2 現状のまま移譲できる保育所は、原則として移譲時点において、 減価償却年数(「減価償却資産の耐用年数等に関する省令(昭和 40 年大蔵省令)」に規定する耐用年数)を超えていないことをもって 判断する。
※ 3 都市部にある保育所のうち、現状のまま移譲できる保育所以外の 保育所(16 施設)については、改築等を行った上で移譲を検討する。
② 優先順位
対象施設について、次の判断項目により優先順位を付した上で、計画 的に実施する。
ア 建築後経過年数 イ 建物構造
( 2) 民営化の方法 ① 実施時期
民営化の実施に当たっては、保育所に入所する児童の保護者や地域住 民等、市民の十分な理解を得る必要があること、また、円滑な保育を実 施するための十分な引継期間の確保、さらには、移譲を受ける法人の受 け入れ体制等を踏まえれば、一度に多くの施設を民営化することは困難 である。
以上を踏まえ、最初の民営化の実施は、民営化対象施設の決定の 4 年 後(平成17年度中に決定する場合には、平成 21年度を初年度)とし、 以後4年ごとに実施する。
② 財産の取扱い
ア 保育所用地は、無償貸与とする。 イ 保育所建物は、有償譲渡とする。 ウ 保育所備品は、無償譲渡とする。
③ 移譲先の選定
移譲先法人の選定は、公募によるものとし、客観的な選考を行うため、 選考基準を明確にするとともに、有識者等の第三者で組織する選考委員 会を設置し、当該委員会の選考結果を踏まえ選定する。
(選考基準例) ア 経営の安定度 イ 法人組織の適格性
ウ 理事長及び施設長の適格性 エ 職員の配置及び研修体制 オ 保育内容の適切性
④ その他
移譲先の法人については、先の答申において「保育所の経験を有する 市内の社会福祉法人」としているが、現在国においてモデル事業を実施 している総合施設の今後の展開等を見極めながら、市として総合施設を 実施する必要がある場合においては、学校法人の参入について再度検討 する必要があると考える。
( 3) 具体的な民営化対象施設 ① 対象施設の優先順位
前述の「民営化対象施設の選定(P2)」に基づき、当面、優先して移 譲を進める保育所19施設の優先順位は、次のとおりである。
② 年次計画(例)
民営化は、移譲先法人の受入体制や地区的なバランス等を考慮し、4施 設程度ずつを目安に年次計画で実施する。
なお、民営化の実施に当たっては、保護者の理解等民営化に向けた条 件の整備状況を見極めながら、柔軟に対応する必要がある。
具体的な年次計画については、今後市において策定すると思われるが、 例示すれば次のとおりである。
ア 平成21年度民営化対象施設
愛 宕 保 育 所(小名浜地区 定員 150名) 梅 香 保 育 園(平 地 区 定員 100名) 植 田 保 育 所(勿 来 地 区 定員 110名) 好 間 保 育 所(好 間 地 区 定員 70名)
イ 平成25年度民営化対象施設
2
公立保育所の整備
公立保育所の整備に当たり、原則として都市部の保育所は民営化すること としているものの、当面優先して民営化する 19 施設を除く施設(16 施設) 及び中山間部の施設(7 施設)のうち、17 施設が現時点において減価償却年 数を超えている状況にある。
このような中にあって、公立保育所の改築は、平成12年度以降行われてお らず、このままでは、将来多くの施設が一斉に改築時期を迎えてしまうこと になることから、計画的に整備を進める必要がある。
着実に整備を行うに当たっては、次の考えにより実施することが望ましい と考える。
( 1) 整備する保育所の選定 ① 統合する保育所の選定基準
ア 隣接に(概ね4kmの範囲内に)公立保育所があり、かつ、生活圏が 同一である
イ 両施設とも老朽化している(減価償却年数を経過している)
② 単独で整備する保育所の選定基準
「民営化する保育所」及び「統合する保育所」の対象施設を除き、次 の基準に該当する保育所を対象とする。
ア 中山間部の保育所
イ 老朽化している(減価償却年数を経過している)保育所
( 2) 整備する保育所の優先順位
公立保育所の整備については、次の判断項目により優先順位を付した上 で、計画的に実施する。
① 建築後経過年数 ② 建物構造
③ 避難所指定の状況 ④ 入所児童数
( 3) 年次計画(例)
老朽化した施設については、早期に整備する必要があると考えるが、現 下の厳しい市行財政環境を踏まえ、2年に1か所の整備を基本とする。
なお、具体的な年次計画については、今後市において策定すると思われ るが、例示すれば次のとおりである。
① 平成20年度整備(平成21年度供用開始) 鹿島保育所・住吉保育所の統合施設整備 ② 平成22年度整備(平成23年度供用開始)
御厩保育所・高坂保育所の統合施設整備 ③ 平成24年度整備(平成25年度供用開始)
遠野保育所の改築整備
④ 平成26年度整備(平成27年度供用開始) 泉保育所・玉露保育所の統合施設整備
( 4) 廃止を検討する保育所の選定
施設の廃止に当たっては、入所児童の廃止後における処遇の確保に十分 配慮する必要があることから、廃止を検討する保育所の選定は、次の基準 の全てに該当する保育所を対象とする。
ア 入所児童数が3年度間継続して30人を下回っている保育所
イ 地域内(概ね4kmの範囲内で、かつ生活圏が同一である)に当該保育 所の児童を受け入れできる代替施設がある
ウ 老朽化している(減価償却年数を超えている)保育所